センターニュース No.65

(発行・2007/10/31)「電話相談を受けて」より転載

夫・恋人に被害のことを話すべきか

夫・恋人に被害のことを話すべきかと悩む場合があります。話すのも話さないのも、自分の気持ちに沿って、自分のために決めるのが一番です。こうすべきとかこうしなければならないということはありません。

 話さなければ、隠し事をしているようで相手に悪いのではないかと悩むというようなときは、まず、相手にどうかということよりも、話したあとはどうなるか、どういうふうになったらいいと期待しているのかを先に考えてみるとよいでしょう。

 夫・恋人は話を聞き、あなたの辛い気持ちを受け止め、何でそんなことになったとか、こうすれば良かったのになどとは言わず、いたわりを示してくれるでしょうか。あなたの悔しさや混乱やさまざまな打撃を真剣に理解し、心身の回復に協力し、何かを強要したり苛立ったりせず、力になってくれるでしょうか。後々何かで意見のくい違いや対立がでたとき、被害のことを持ち出してきて優位に立とうとしたり、あたかも他の男と不倫でもしたかのように非難を浴びせたりするようなことは、ありえないといえるでしょうか。 もし、そうとは言い切れないと思う場合には、あなたが直面するであろう不快な状況の出現を招いてまで、相手に悪いからと被害の話をするのは無意味なことです。

 また、なぜ被害のことを話さないと隠し事をしているように後ろめたく思うのでしょうか。あなたの体はあなたのものであり、夫・恋人からの預かりものではありません。たとえば誰かに怪我をさせられるようなことがあったとして、その怪我のことを彼に話さないで付き合うのは後ろめたいと思うでしょうか。そんなふうに悩むことはないでしょう。ところが性に関連すると、急に自分の体が自分の管理を離れてしまうのは、おかしな話です。男が女を所有物のように思っているのはたしかですが、女性自身もそれを受け入れ、それに合わせようとして悩みを抱え込むのはやめましょう。

 被害を両親に話すかどうかのときは、言ったら心配かけるとか、あるいは怒られたり解ってもらえなさそうだと感じれば、自然に言わないと決めるでしょう。どんなときも、自分の気持ちに沿って自由に判断すればいいのです。

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